生活習慣でよく使う言葉。たとえば「テレビ」

1章では多くの人がよく使う言葉の背景を探ってみた。
ここからは個人がよく使う言葉に注目してみよう。

 

友人と会ってとりとめのない話をする。
その友人が「テレビで言っていたけど」「テレビが.」と「テレビ」という単語をよく使うとすると何がわかるだろう?まず何よりも「テレビをよく見ている」ということがわかる。
こうやって簡単にわかることが真っ先に特定できる。

またテレビはほとんどの人がほとんどの場合で「家」で見るものだから、その人がインドア派なのかそれとも家に帰ると習慣的にテレビを見る・・・つまり夜の時間はテレビを点けているということがわかる。
ということはおそらく、働いているなら家に帰って点けるということだし、あるいは忙しいことがわかっているなら、週末にテレビを見ているのではないか?と推測できる。
なら週末が休みなので一般企業に勤めている可能性は高いが、サービス業に就いている可能性は低いことがわかる。
またテレビ主導型であるなら、コミュニケーションが希薄か、テレビを介してコミュニケーションを取っているということがわかる。

どのテレビ番組を好んで見るか?ということによっても何がわかるかは変わるが、どの番組を見ても変わらないことがある。
テレビではそれが報道番組でもバラエティーでも共通して言えることがいくつかある。
「全般的に『問題』を取り上げる」「視聴者が反応するように編集されている」「『大勢』に支持される内容である」。

つまり、番組に共通している特徴から、テレビをよく見る人は多くの人が反応することに敏感に反応すること。
どちらかといえばネガティブな情報、ネガティブを回避する情報に左右されやすいこと。
そして「テレビで言っていたけど」という発言から、検証せずに情報を鵜呑みにする傾向が強いということもわかるし、権威に弱く、傍観者的な目線を持っており自分自身のこととしての責任感が強くはないことが伺える。

 

ある特定の単語を多く使う場合、その人の心理にはその単語を「使わなければならない」何かしらの理由がある。
その読み取り方は、最初にその単語の持つ意味と周辺情報を考える。例えば「テレビ」なら、『家で見る。つまりインドア』『見る時間帯は概ね夜』『テレビを点ける習慣がある』というようなことがわかる。

次に、その単語の持つ内容を見る。
「テレビ」なら番組に共通する特徴があることがわかる。
そして、その特徴を採用する人はどんな人か?ということも少し考えれば分かってくる。
こうだと言い切ることができなくても、こうではないと言えるところは特定できる。
テレビの場合はテレビに取って替わることができる媒体・・・例えばインターネットや読書、瞑想・・・をより重視していないことがわかる。

そこからさらに、その人がよく見る番組や時間帯、印象に残っている内容などを掘り下げればもっと特定することができる。
例えば「なぜそんなにまでもテレビを見て、しかも会話では多く出てくるのか」と考えたとき、もしかすると1日の時間の大半を占める仕事がストレスで不満だらけだが、自分を殺して黙々とやっているから、時間的にはあまり多くないがストレスなく垂れ流しにできるテレビによって解消しているのかもしれない。
または、恋を諦めている(諦めてきた)からよりドラマにはまり込み、共感して心を動かそうとしているのかもしれない。
そういう心理背景が推測できるようになる。